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3万人を対象に行われたWeb調査では、「1年以上歯科を受診していない」という回答した人の割合が、49.7%と半数近くに上りました。また、定期的に歯科を受診している人の割合は3割程度にとどまっています。
上記のように、歯医者を受診しない理由はさまざまですが、歯を失ってから「早く治療しておけばよかった」と後悔する人はとても多いです。
歯を失う2大原因は虫歯と歯周病ですが、どちらの病気も初期の段階では自覚症状がありません。つまり、痛みなどの症状が出る頃には、ある程度進行してしまっている可能性があります。痛みが我慢できなくなってから、やっと受診される患者様もいらっしゃいますが、その頃には病気が相当進行しているケースが多くなります。
虫歯も歯周病も、初期段階では発症に気付きにくいため、病気が発症する前に受診することが必要です。
風邪を引いても、風邪が治れば元の健康な状態に戻ります。しかし、歯や歯茎の病気はそうではありません。
痛みなどの症状を改善できても、一度削った歯は元の健康な状態に戻りませんし、歯周病によって破壊された歯茎は元の状態に戻せません。
虫歯になると、削って詰め物や被せ物をします。咀嚼機能は回復できますが、一度治療した歯は、さらに虫歯が発生するリスクが高くなります。最初は小さな虫歯でも、再発を繰り返すことにより、詰め物が大きくなり、神経を取らなければいけなくなり、最終的には抜歯が必要になってしまうのです。
歯医者は「痛くなったら行くところ」と思っていませんか?
歯が痛くなってから受診したのでは、歯を守ることはできません。生涯に渡って自分の歯を残し、お口の健康を維持するためには、病気の治療を目的とした受診ではなく、予防を目的とした歯科受診が大切なのです。
効果的に病気を防ぐには、お口の中の細菌を減らし、正しい噛み合わせに調整するなど、病気が発生しにくい口腔環境を維持することが必要になります。噛み合わせの変化は、気付かないところで進行していくため、定期的なチェックが必要です。
当院では、噛み合わせ調整、メンテナンスケアや生活指導などといった総合的な予防治療を行い、効果的に病気を防ぐサポートを行います。「しばらく歯医者に行っていない…」という方、まずはお口のチェックを受け、自分のお口の状態を把握することから始めてみてはいかがでしょうか?
患者様のお口の中の状態によって、進め方が異なる場合もありますが、主に次のような流れで進めていきます。
歯やお口の中の悩みや症状、健康状態、生活習慣、服用しているお薬など、患者様について詳しくお知らせいただきます。
問診票に記入いただいた内容を元に、お話を伺います。お口の中の気になることや治療に関する不安など、どのようなことでもお話ください。
患者様のお口の中の状態をより詳しく知るために、口腔内検査や歯周基本検査、レントゲン撮影など各種検査を行います。虫歯や歯周病がある場合には、治療を行います。
丁寧にブラッシングを行っているつもりでも、磨き残しはあるものです。磨き残しになりやすい場所を確認し、患者様のお口の環境に合った歯の磨き方を指導いたします。
歯石やバイオフィルム、着色汚れなど、歯ブラシでは除去できない汚れを、専用の器具・薬剤を用いて徹底的に除去していきます。歯の表面がツルツルになり、汚れが付きにくくなります。